今回はこのような疑問にお答えしていきたいと思います。
✔今回の内容
- 母の日が日本で始まり、広まったのはいつからなのか
- 母の日の由来やカーネーションを贈る理由
- 日本と海外の母の日の違い
日本では毎年5月の第二日曜日が母の日ですね。
日本で母の日といえばカーネーションを贈るのが定番だと思うのですが一体この「母の日」というのはいつから始まり、広がっていったのでしょう?
今回は母の日が日本で始まったのはいつからなのか、またその由来やカーネーションの意味、海外との違いも合わせてみていきたいと思います。
目次
母の日は日本ではいつから始まり、広がっていったの?
日本で母の日が始まったのは明治時代の末期と言われています。
母の日が日本で広がったのは1937年(昭和12年)、森永製菓などが中心となり母の日を大々的に宣伝していったことがきっかけで全国的に普及していったんです。
昭和の初めごろは当時の皇后の誕生日であった3月6日が母の日でしたが日本は太平洋戦争に突入、現在の5月の第二日曜日が母の日に制定されたのは戦後の1949年(昭和22年)からです。
母の日の由来(起源)となるエピソード
母の日の由来(起源)についてはいくつかの所説がありますが今回はその中でも3つ、紹介していきたいと思います。
3つ目のアメリカ発祥のエピソードが現在母の日の由来として一番有名なものかと思いますので詳しくご紹介していきたいと思います。
母の日の由来(起源)となったアンナ・ジャービスのエピソード
アメリカの「アンナ・ジャービス」という女性が亡き母親「アン・ジャービス」に対する尊敬や感謝の気持ちを伝えたいという思いから始まったと言われています。元々はアンナさん個人が5月10日、当時の5月の第二日曜日に行っていた記念会でした。
しかしアンナさんの思いに共感した人たちが翌年からこの「母の日」を普及させようと活動をはじめ、アメリカ全土に広まっていったといいます。
この普及活動の2年後には「母の日」をウエストバージニア州が認定、4年後には当時のアメリカの大統領であるウィルソンが5月の第二日曜日を「母の日」と定め国民の祝日としたことがきっかけで世界中に広がっていくことになったと言われています。
アンナ・ジャービスの母親、「アン・ジャービス」のエピソード
そんな母の日の普及のきっかけとなった「アンナ・ジャービス」の母親である「アン・ジャービス」、彼女はウェストバージニア州の女性たちとボランティア活動を行っていました。
19世紀のアメリカでは「ジュリア・ウォード・ハウ」という女性が夫や息子が戦争に駆り出されることに反対する「母の日宣言」という運動を始めました。
この「母の日宣言」という平和運動を引き継いだのが「アン・ジャービス」です。
このときアメリカでは南北戦争が行われていたんですが、劣悪な衛生環境で兵士たちの間で病気が蔓延していたんです。
ちょうど南北の境目の街に住んでいたアンは中立宣言をし、敵味方関係なく傷ついた兵士や病気の兵士たちに救いの手を差し伸べたのがアン率いる 「母の日宣言」のメンバーだったのです。
アンの活動は終戦後も続き、南北双方の兵士を招いたイベントの成功や平和活動、子供たちの支援も行いました。
当時女性が社会的弱者であった時代に、こうしたアンの活動は社会的にとても意義のあるもので、社会改革に大きく貢献しました
1905年にアンさんはこの世を去るのですが、娘の「アンナ・ジャービス」が平和活動の傍ら自分を育ててくれたことへの尊敬と感謝の気持ちを伝えるための日を作る運動を始めるのです。
こうして始まった母の日は、母親に感謝の気持ちを伝えるだけでなく平和を願う母親たちの社会運動を記念したものという一面もあるのです。
カーネーションの由来はなぜ?
母の日といえばカーネーションを贈るのが定番ですがどうしてカーネーションなんでしょう?
その由来は先ほどのアンナの母親、アンが生前大好きだった花が白いカーネーションだったからです。
しかし母の日の定番といえば白ではなく赤いカーネーション、実はこれにも意味があってアンナが亡くなった母親に送ったのが白いカーネーションだったため、母親が健在の場合は赤いカーネーション、亡くなった母親には白という流れができたんだそうです。
カーネーションの花言葉は?
ちなみに花言葉は色によって異なる意味を持っているのはご存知でしょうか?
カーネーションも色によって意味合いが変わってきますので代表的な色と花言葉をご紹介したいと思います。
- 赤:母親の愛
- ピンク:感謝、温かい心
- 白 :尊敬、純潔の愛
- 紫:誇り、気品
- 青:永遠の幸福
- 黄色:軽蔑、嫉妬、友情
見てもらうとわかるんですが定番の赤やピンクは母の日のプレゼントとしてはピッタリな花言葉ですよね!
日本と海外で母の日の違いはあるの?
母の日は日本だけでなく世界的に祝われている日でもあります。
ここでは日本以外の海外での「母の日」とはどのようなものなのか違いを見ていきたいと思います。
アメリカ
アメリカも日本と同じ5月の第二日曜日が「母の日」となります。
自分自身の母親や義母だけでなく名付け親や、結婚し母親になった自分の娘などあらゆる母に感謝を伝えるそうです。
日本と似ていてメッセージカードをそえたプレゼントを贈るのが一般的ですが、風船を贈ったりするのも一般的なんだそう。
実際に母の日前にアメリカの花屋を訪れた人の話だと今ではカーネーション以外にもバラやアジサイ、まさかのひまわりなど沢山の種類のお花が母の日用として売られていたそうです。
アイルランド
アイルランドの母の日は日本と違いイースターの2週間前の日曜日が母のとなります。
母の日もイースターに関連した行事とされており、毎年日にちが変わります。
シムネルケーキやカーネーションではなくラッパ水仙を贈ったりするんだそうです。
イタリア
実はイタリアでは母の日だからといって特別盛り上がったりはしないんです。
というのも普段から毎日のように母親に感謝の気持ちを伝える習慣があるので母の日だからといって特別盛り上がったりせず気づいたら母の日終わってたという感じなんだとか。
とはいえさすがに母の日の1週間くらい前になるとスーパーにお花など置かれたりするみたいですがプレゼントを渡すという決まりもないので日本ほど大々的に売り出したりしないんだそうです。
オーストラリア
オーストラリアも日本と同じで5月の第二日曜日が母の日です。
オーストラリアではランチやディナーをお母さんと一緒に食べてプレゼントやメッセージカードを渡すのが一般的なんです。
そのため人気店は予約でいっぱいになることも多いみたいですね。
また、日本と違いカーネーションではなく菊の花をプレゼントするのが定番のようです。
フランス
フランスの母の日は5月の最終日曜日となります。
プレゼントの定番はやはりお花ですが日本と違いカーネーションは贈らないそうで、お母さんが好きなお花をプレゼントするのが一般的なんです。
ちなみになぜカーネーションを贈らないのかというとフランスでカーネーションというのは基本的に亡くなった方に贈るお花という位置づけだからだそうです。
母の日が日本始で始まったのはいつから?由来(起源)や海外との違いまとめ
今回は母の日が日本で始まったのはいつからなのか?また母の日の由来(起源)や日本と海外の母の日の違いについても見てきました。
日本で母の日が始まったのは明治時代の末期、全国的に普及したのは1937年ごろからでした。
母の日といえば5月の第二日曜日が一般的ですがアイルランドやフランスなど今回紹介した中でも異なる日付の国もあります。
今までなんとなく過ごしてきた母の日ですがこうやって由来(起源)を知るとまた違って見えてきますよね。
出来ればメッセージカードも添えて、一緒に食事をする時間をとってあげるのもいいと思います。