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「具体と抽象」から学んだ人との会話が理解できない、ズレが生じる原因について

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「ズレている、お前は人と違う、なんでこんなこともわからないんだ、もっとよく考えろ」

以前営業の仕事をしていた時毎日のように上司から言われていた言葉です。

当時の自分は言われたことを精一杯やっているつもりでした。

せーや
せーや
なんでこんなに言われなきゃならないんだ!しかも毎回違うこと言っているし何なんだよ!

そんな風に思っていたんですが仕事を辞めてしばらくしてから読んだ一冊の本に、当時言われていた言葉の本当の意味が書いてあった気がします。

たまたま出会ったその本は「具体と抽象」というもの。

人との会話にズレが生じる原因は会話における相手との抽象度のレベルの違いだということです。

この本を読むことで「ズレている・もっとよく考えろ」という指摘、これらはすべて僕自身が本質に気づけていなかったということでした。

そして毎回違うこと言っているように見えた上司ですがそれらはすべて本質的なことにつながっていることに気づきました。

今回はこの「具体と抽象」を読んでのアウトプットとして感じたことを自分なりにまとめてみました。

もし過去の僕と同じような指摘を上司から受けたことのある方にはぜひ目を通していただいて、気になったらこの「具体と抽象」を手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

今までとは違ったものの見方ができるようになるかと思います。

なぜ、意思疎通においてズレが生じるのか?

意思疎通にズレが生じる原因は自分と相手の抽象度のレベルの違いだということが書かれています。

否定的な意味で使われることの多い抽象的な表現ですが、これは受け手によって解釈が異なるためズレが生じるということです。

せーや
せーや
例えば私の彼は身長180センチといえばだれもが同じ身長180センチをイメージできますが、私の彼は身長が高いといわれると人によって高い身長というものが異なるためズレが生じるというわけです。

前者は抽象レベルが低く具体的で、後者は抽象レベルが高く抽象的です。

このように抽象度のレベルがかみ合わないことがズレにつながり、その結果なぜ理解できないのか?人とズレていると言った結論を出されるのです。

専門用語が一般人に理解できない、なんてのもいい例です。

相手との会話にズレが生じるときは大体このように異なる抽象レベルで会話をしていることがあげられます。

伝えるために重要なのは相手の抽象レベル(理解できるレベル)に合わせて話すことが大事だし、理解するためには表面的なことではなくその先にあること(本質)は何なのか考えることだということに気づきました。

そして考えても理解できないのであれば「それってつまりどういうことでしょうか」と自分の理解できる抽象レベルで話してもらえるような努力が必要だったかなと感じています。

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車の運転を上司から指摘された

以前僕が営業の仕事をしていた時の話なんですが、上司に同行してもらう際の運転について指摘を受けることが多々ありました。

せーや
せーや
僕はなんでそんなに運転について怒られなきゃいけないんだよ!営業の仕事にそんなに関係ないでしょ!

そんな風に思っていたんですがここでも抽象レベルのズレが生じていたんだと今になって思います。

僕が指摘されたのは以下のような内容です。

  • 客先までの道のりをカーナビに頼りっぱなしで事前に調べていなかったこと
  • どの道を通れば最短ルートで目的地に到着できるか
  • いかに渋滞や混んでいる車線を避けるかなどの判断

物事を表面的、具体的にしかとらえることのできなかった僕はこれらの指摘は仕事とは関係ない部分で怒られている。

せーや
せーや
この人は単に人の粗探しをして怒ることでストレス解消でもしたいだけなんじゃないの?

そんな風に思っていたんですが今考えれば指摘されたことはすべて仕事における本質的な部分で共通点があったことに気づきます。

僕は見えていなかったんです。

上司には本質的なことが見えていました。

  • 例えば商談、出たとこ勝負やツールに任せっきりじゃなくしっかりと相手の出方を予想するなど様々なパターンを想定するなど事前準備をすること。
  • 売上目標を達成するために限られた時間の中でどう効率的に動くかということ。

僕が指摘されていたのはすべて車の運転のことではなく仕事における本質的な部分・考え方だったんです。

表面的なことだけではなくその先にある本質的なことを常に考える必要があるということ。

また、わからなければ自分で理解できるような具体性の高いレベルで話してもらえるように、「つまり、どういうことでしょうか?」と質問することが大事だと感じました。

相手のレベルにあった抽象度で話すことを意識する

一方で今度は自分が伝える立場になったときです。

せーや
せーや
今度は相手がしっかり理解できる抽象度のレベルで話すことを意識する必要があると感じました

例え話なんかがいい例ですね。

説明しようとしたものの具体性を掴んでもらうため、抽象レベルで同じ構造を持つ別のもので、かつ相手にとって身近な(理解できる)ものに翻訳することが例え話です。

僕は今花屋で仕事をしていますが初めてお花を扱うスタッフさんに、お花を束ねるときは優しく握ってくださいといってもこの優しくってどれくらい優しくなのか?人によって解釈が異なりますよね。

もちろん花をやっていた人ならどのくらい優しく握ればいいのか、この優しくという抽象を具体まで落とし込めますし見えている人・見えてない人でいえば見えている人にあたるわけです。

じゃあ見えていない人、花をやっていない人にこの優しくという抽象的な表現を具体的なレベルに落とし込むためにはどうしたらよいのか?

そこでその人にとって身近な、例えば卵を握るような力加減で、など抽象レベルで見て同じ共通点を持つものに置き換えることでズレをなくすことができます。

難しいのは何が抽象で何が具体かは時と場合によって異なるということ。

例えばおにぎりはさけ、おかか、ツナマヨなどを抽象化したものだけど、見方によっては食べ物を、具体化したものでもあります。

意思疎通のズレ、うまく伝わらないときは相手に合わせた抽象レベルで会話ができているのかを考える必要があると感じました。

せーや
せーや
自分にとっての当たり前は、相手にとっては当たり前ではないってことですね。

まとめ

今回は「具体と抽象」という本を読み、感じたこと、学んだことをアウトプットとしてまとめてきました。

意思疎通にズレが生じるのは相手との抽象レベルの違いからです。

抽象度の高い発言は人によってとらえ方が変わってきます。

自分には見えていても相手には見えていないものがある、逆もまたしかりですね。

せーや
せーや
そのため相手の理解できるレベルに合わせて発言することが大事なんですね!

相手の言っていることが分からないときはもしかしたら自分には見えていないが抽象度の高い話をしているのかもしれない…。

表面的な部分で理解した気になって「なるほど!つまりこういうことですね!」と判断してしまうと「そうじゃないだろ!そんなことを言っているんじゃない!」となります。

表面的な部分ではなく物事の本質を考えること、どうして相手はこんなことを言ったんだろうと、その言葉の本当の意味を理解することが大事だと感じました。

分からないなら分かったふりをせず、自分が理解できるレベルで話してもらえるように聞くことも大事ですね。

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